沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

2008年は私にしては映画を観たと思う。@DVD版・その1

前回は劇場で観た映画、今回はDVDで観た映画の感想です。あくまでも私の好みの問題ですので、参考にするもしないも自己責任でドウゾ(笑)。星5つが最高>星1つが最低、という評価です。

  • X−MEN」★★★★★
    X−MEN2」★★★★

    ジジイの果てしなく続く因縁対決……!!これに萌えずに、何に萌えろと!お互いの心を深く理解していながら決して受け入れることのない二人……わかりあえないことをわかりあってる二人……ああ、もだえる!まだ続編の「X−MENファイナル・ディシジョン」は観てないんですが、観るのが惜しいような、早く観たいような、複雑な気分です。作品のテーマ自体は深いんだけど、それを高いエンターテイメント性でみせてくれるのが、また素晴らしい。ただ、私はあんまりワイヤーを使ったアクションは好きじゃないんだなーと思いました。身軽でクルクルと宙を舞うのは確かに華麗なんだけど、体の重みやパンチの強さみたいな、力学的表現とでも言ったらいいのかな、その辺りがイマイチなんだよねぇ。だったらいっそ、日本の特撮ヒーローみたいに漫画的な誇張表現をしてくれた方が気持ちいい。2になってから、ハル・ベリーが有名になりすぎちゃったのか、女性陣のバランスが取れてなかったというか、ストーリーのバランスが悪かったような気がしないでもないので、星一つマイナスで。
  • シックス・センス」★
    もし私がショタで、少年の心にスポットを当てて観てたら、星は4か5です。泣けるシーンもありました。しかしながら、残念なことに、私にはまったくショタ心がなかったのでした。そのうえ、わざわざ映画が始まる前に「この映画のオチは誰にも教えないでねbyブルース・ウィリス」なんて告知があったから、いろいろ裏を深読みしちゃったじゃないか……orz 能天気な制作陣め!期待を持たせやがって……(T_T)まさか、開始数分でわかるようなオチだとは……
  • 半落ち」★★★★
    いい話なんだと思う……よ?思うんだけど。作者が「オチが半分しかオチないから『半落ち』なんです」ってどこかでジョークを言ってた気がするんだけど、ジョークに思えなかった……ラスト、ちょっと「ギブミーオチ!」という気分になりました。でも、すごく考えさせられる内容で、作品全体としては良かったと思います。何となくサスペンス的エンターテイメント性を期待して観ちゃってたからいけないんだろうなぁ。
  • 舞妓Haaaan!!!」★★★
    私はクドカンのノリについていけない……と思った作品。堤さんや真矢みきさん、伊東四朗さんなど、一人ひとりの役者さん(の役)は萌えだったんだけど。関西人な堤さんを見られただけでも十分といえば十分だけど。面白かったかと聞かれれば面白かったと答えざるを得ないけど。私の場合は、精神的に元気な時じゃないと観るのはキツイです。それからクドカンはオタクが嫌いですか?!という感じの描き方だったのもムカツイた。いや記号化であり誇張表現なのはわかるんだけどさ。ついでに女性としても、なんかムカツイた。漂ってる無意識にムカツイたとでも申しましょうか。だってさ、女性の扱い(キャラの立て方)がひどくね?もうちょっと違う描き方というか、話の持っていき方というか、なんとかしようがなかったんだろうか。ということで、個人的には星一つでいいんだけど、冷静な判断ができてない自信があるので、一応ニュートラルな感じで星三つにしときます。
  • ALWAYS 三丁目の夕日」★★★★★
    ALWAYS 続・三丁目の夕日」★★★

    一本目は、茶川先生と淳之介少年の年の差カップリング萌え……じゃなくって、心のつながり、家族的な愛の物語で、号泣させられたんですが、続編の方は恋愛の方に話が流れてしまって、私としては一気に話がつまらなくなりました。いや〜恋愛話、ほんっと興味ないんだよね。恋愛ものの映画は一本たりとも観てないのが良い証拠です。漫画も小説もか。いや、恋愛がメインでもBLだけは、ごく少数の作家さん限定ながら唯一読むなぁ。恋愛以外の(以上の)何かを期待してるからなんだと思うんですが。茶川先生と少年みたいなね。ただ、この作品で気に入らないのは「昔の日本は人情味があって良かった」というような安易な過去礼賛。そういう広告も、それに感化されてる観客もだけど、何がって監督自身がそう思ってるらしいこと(テレビのインタビューか何かでそんな事を言ってたような。聞いててムカついたんで、結局ちゃんと見なかったので推測形ですが(^_^;)。母親が子供を捨てることが日常茶飯事だった時代の、どこが素晴らしいんだ?!淳之介少年が、あんな厳しい境遇におかれるような時代の、どこが素晴らしいわけ?!人間の本質なんて、そうそう簡単に変わりゃしねぇよ。どの時代でも、心が貧しい人も豊かな人も、同じようにいるんだよ。ただ「どっちが目立つか」ってだけじゃないか。今は(昔に比べれば)みんなが豊かで、心穏やかに暮らしてるから、心貧しい人が目立つだけだし、昔を舞台にすれば「貧すれば鈍す」だろうと思われる中で、心豊かな人が際立って美しく見えるってだけだろ。それを「昔の人は、貧しくても心は豊かだった」とか、ふざけんなってんだ。それから、あんなに近所がうるさくて人間関係が暑苦しくてうっとおしい社会、私は御免こうむりたいです。鈴木オートの堤さんは萌えだけど(笑)、実際に近くにいたら苦手(嫌い)なタイプの人間だと思います。私は、今の東京の人間は「冷たい」のではなく、「思慮深い」んだと思ってるんですよ。見て見ないふりをするのだって思いやりじゃん?「小さな親切、大きなお世話」ってことが、いろんな人間が集まる東京においては特に多いってことを、東京人はわかってるんじゃないのかな。だって、ホントに困ってる人へのちょっとした親切なんかは、みんな自然にしてると思うんだよ。声高に言わないだけでさ。つまり、何をもって「思いやり」とするかっていう定義が変わっただけで、人の心の温かさ自体は、昔も今も変わってないと思うんだ、私は。というわけで。(映画に限らず音楽でも漫画でも)エンターテイメント作品に込められちゃってる無駄な(私が到底納得できない)メッセージ性は大っ嫌いなので、評価は星一つでも良かったんだけど、制作側の意図はどうあれ、できあがった作品には罪はないし、そういうことを忘れて観ている間は楽しませてくれたエンターテイメント性を、正当に評価したつもりです。とりあえず堀北真希ちゃんは、男装より何より、この田舎娘っぽいのが萌えだと私は思います。(オチがそれかよ)
  • 下妻物語」★★★★★
    決して混ざり合うことのない個性的な二人が、ぶつかりあいながらも熱い友情を深めていく……もう、これは女の子同士の「やおい」だと思うよ。も〜〜、深キョン土屋アンナも、二人とも可愛くって可愛くって可愛くって、カッコよくって!!悶える。マジ悶える。深キョン扮するゴスっ子を自分のアシスタントデザイナーとして抜擢しようとした、服飾ブランドの有名デザイナーさんの心意気にも泣けました。
  • 「the EYE [アイ]」★★★
    韓国のホラー映画?面白くないことはないんだけど、オシが今一つ、というか。インパクトにかけるというか。いや、面白いんですよ?題材も面白いし。インパクトもあるはずなんだけど、このもどかしさはなんだろう。
  • 呪怨」★★
    インパクトはある。でも怖くはない。いや、これが「実際にあった話です」って言われたら怖いかもしれないけど。もう、ただひたすら理不尽なんだよね。でも、現実の理不尽さには敵わないしなぁ。映画としては面白いと思います。笑っちゃうくらい”出る”映画です。
  • アニメ「鉄コン筋クリート」★★★★★
    狂気を秘めた少年が、聖なる愚者に魂を救われる話。つーか、愛ですよ、愛!二人の少年の、お互いに対する、深い、愛と思いやりの物語です。私にショタ属性があれば、もっと楽しめたかもしれない。エンドロールが、また泣けるんだ……!!
  • 「クラ刑事」「さら電」
    ……これも正式名称忘れてた。「劇場版 仮面ライダー電王&キバ クライマックス刑事」と「劇場版 さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン」だそうです。私は同列に評価できない(評価基準自体が他の映画と違ってしまう)ので、あえて星はつけません。特撮といえば、わたし、未だに後楽園ゆうえんち東京ドームシティのスカイシアターで「ゲキレンジャー」の理央さまとメレちゃんの本物(の役者さんご出演の回)を拝めなかったのが、悔やまれて悔やまれてしょうがないです。ふぉぉぉぉ〜〜(T_T)観たかった……

納得!同意!異議ありうーん、ごにょごにょ……

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