沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

誉めることの難しさ

他人の作品の面白さを見つけ出し、表現して、さらにこうすればもっと面白くなるかもしれない、と発展させていくことが、『売れる』クリエーターになるための一番の近道なんです。

18日に引用した部分について、「なにやら反響が大きいので」ということで、さらに詳しく書いてくださってます。
私がトラバしたくらいじゃ大きい反響にはならないと思われるので、きっと他の方もトラバしたんでしょうね。あたりまえのことだけれど、改めて「そうだよねぇ」って思った人も多かったんじゃないかと。


他人の作品の面白さを見つけ出す……その難しさは、天樹先生も新人編集者の例で書いてらっしゃいますが、教育においても同じなんですよね。
私の仕事は「他人(子供)を誉めること」だと思っていますが、誉めるのって、実はすごく難しいんです。逆に、叱ったり、減点したりは、すごく簡単なんですよ。
実際、子供を上手に誉められる先生って、ほんの一握りしかいないんじゃないかと思います。(先生になる人には、何よりも「子供の誉め方」を学んでほしいですね。)
それでも自分の知っている分野だったら、「こういう事を調べられているのが良い」「ここに気付いたのが素晴らしい」「こういう取り組み方が良い」っていうのが、まだわかるんですが、自分がよく把握していない分野になると、何がスゴイのか、何が良いのか、ぜんぜん見当がつかないこともあります*1


つまり「誉められるか、誉められないか」というのは、それを「知っているか、知らないか」であり、それが「見えているか、見えていないか」でもあると思うんです。
見えていれば、より良く書ける(描ける)のは当たり前だよなぁ、と冒頭の引用に戻る訳ですが。
えーっと、抽象的な言い方になっちゃいましたね。。。
具体的に言うと。
たとえば、私は絵が下手で、特に人の表情を描くのが下手なんですよね。で、やっぱり私の絵についての感想って、顔じゃない部分についてが圧倒的に多いんですよ。つまり、そこの部分が頭に入ってない、目が行ってない、意識してないから、描く時にも描けないわけです。逆に、そこを意識している人は、そこを誉めるし、その部分が頭に入っているから上手に描く事もできるんだと思います。それは絵でも文章でも物語でも、同じ事じゃないかな、と。


誉めるの、ホント苦手なんですけどね。もっと誉めるスキルを磨いて、やる気を引き出せる人・自分も良いものを作れる人になりたいなぁと思います。

*1:そういう場合は、内容よりも過程を”見て”誉めたりする訳ですが