この日の日記にも書きましたが、以前、金八先生が涙ながらに、ある死刑囚が「愛されたことはおろか、誉められたことすら人生で一度きりしかなかった」と書き残したと、語っていた事がありました。
それを見ながら私は「これから金八先生は『人の好意（親切・尊敬・優しさ…言葉は何でもいいですが）を素直に受けとめられないと、どんなに愛されてても気付かなくて、いじけて犯罪者になっても、他人の同情をひくことしか考えられない人になる。向けられた愛を真摯に謙虚に受け止められる素直な心を大切にしよう』って話をするんだろうな」と思っていました。
が、かの金八先生は、その死刑囚がかわいそうだと言い、子供たちも泣きながら「人には優しくしようと思います」とか言い出し、私はテレビのまえで「なんじゃそりゃーーー？！」とあごを落としたのでした。
どう考えたって作り話か被害妄想じゃないの？それ。どうして、そんなのに同情して泣けるんだ？百歩譲ったって、「どんなに愛されても愛されたという自覚が持てない人に、愛されたと認識させるにはどうしたらいいんでしょうね？」って話なんじゃないの？それは。たしかに、そういう意味では可哀相な人だろうけどさ。
というようなことを、↓こちらの日記を読んでいて思い出しましたとさ。
2006-06-14
もしあなたが「私は愛を感じていない」「私は愛されていない」と仰るなら、そうですか、と言うほかはない。そのことを否定できはしない。「あなたは愛されていることを知らないのだ」という言い方は可能に見えるけれど、これは「与える側はとにかく存在する（が、受け取められてはいない）」ということの表現か、「この状況に置かれれば、多くの人の場合は愛を感じることができると私は思うのだけど、あなたの場合はそうではないようだ」ということの不正確な表現でしょうね。
その金八を見ていた時に思ったのは「あなたの考えている愛と、私の感じている愛は、別物のようだ」だったかも。あなたのいう愛はどんなご大層なモノなのか、と。まぁ、金八先生は愛情に満ち溢れてるから、私の知っている世界の愛とはレベルの違う愛を知ってるってことなんですかねー。
