沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

BLじゃなくてホモソーシャルの話をだな。

BSマンガ夜話 6月18日(水) 24:00〜 雁屋哲 原作・池上遼一 作画 「男組」ゲスト: 大槻ケンヂ / 角田信朗
男組は知らないんですが、ぼーっとみていたら「主人公の流とライバルの神竜は恋愛関係、BLだ!流は、女性のことより神竜のことしか考えてなかったって言うし。そもそも全体的に女性の影がすごく薄いし。」みたいな話の展開になって、ちょっと待て!そこで話題にすべきなのは、BL的な読解じゃなくて、むしろ、これってバリバリのホモソーシャルだねって話だってば!!

ホモソーシャルとは - はてなキーワード
ホモフォビア(同性愛嫌悪)とミソジニー女性嫌悪)を基本的な特徴とする男性同士の擬似同性愛的な強い親愛・連帯関係。
それ自体、同性愛と見まがうような強い接触・親愛関係でありながら、同性愛者と女性を嫌悪・蔑視して排除し、異性愛男性同士で閉鎖的な関係を構築する。
例としては、軍隊や体育会系などに見られるマッチョな関係。

二次創作に限らず、やおい・BLというのは、そもそも男社会があまりにもホモソーシャルだったから生まれてきたんだと思うのですが。女は、どんなに男を愛しても、対等な仲間・パートナーにはなれなかったんですよ、かつては。だから、ホモソーシャルな強い信頼・親愛関係への憧れってのが生まれたんじゃないかと思うのですよ。
大槻ケンヂさんは、たしか前号の週刊少年マガジンで、他のマンガ作品についても「BLのはしりだ」みたいな見解を述べてましたが、そうじゃねぇっ!!と私は思ったのでした。ある意味、BL・やおいとは、ホモソーシャルへの皮肉なのかもしれん。


……あ、これゼロアカの三次の課題のネタにすりゃ良かった……orz うっかり忘れてたよ。。。