深夜、現実逃避で3話から最終話までぶっ通しで没頭して観ていたアニメに、現実逃避してないで救いようのない現実にかえってこいと諭される。
未明、アニメに説教されたので、仕方なしに自分の現実にかえって、ゴミ捨ての作業をはじめる。
生ゴミを大きなゴミ袋に移そうとする時、ものすごい臭いがして、軽くウツになる。
梅雨時は湿気が高いせいで、動物の臭いもゴミの臭いもこもって、尋常でなく不快だ。
心の中で号泣しながら(実際に泣いたら悪臭を深く吸い込む羽目になって余計に辛かろう)、気休めにマスクをつけ、ゴム手袋をはめて、生ゴミ用のゴミ箱を徹底的に塩素系漂白剤につけた雑巾で拭く。
偏執狂(パラノイア)的に拭く。
早朝、一通り掃除し終えてゴミを出しにいく。
ゴミ箱を開け放って、最大限に換気をしておいた部屋に戻ると、期待に反して、未だにほのかな生ゴミ臭がただよっていて、少なからず落ち込む。
朝の光をカーテンごしに感じつつ、ファブリーズをして、手を洗う。
着ている服も全身も洗わなきゃと思っている私は、たぶん「よごれ」ではなく「けがれ」が嫌いなんだろうなぁと、ふと思う。
それも偏執狂(パラノイア)的だなぁ。しかし、この場合、私の妄想を代理してくれる人がいるとしたら、清掃業とかハウスキーパーとか家政婦とかメイドさんとか?って考えるのも現実逃避?とりあえず、シャワーを浴びて、今日やらなきゃいけない事を考えようか。
アニメ「妄想代理人」を観て徹夜した、そんな朝7時。