沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

 マガジン9条&感情と論理をすりかえた議論について

マガジン9条
マガジン9 | 憲法と社会問題を考えるオピニオンウェブマガジン
憲法第九条改憲に反対しているサイトです。
デザインセンスが良く読みやすいので、かたっくるしくて読みづらかったりする、ありがちなサイトとは一線を画している感がオススメのポイント。

今週は、香山リカさんのインタビュー第二弾。
特にワタシが共感したのは、以下の部分でした。(長い引用でスミマセン!)

改憲を推す勝ち組の若者の)彼らの主張は前向きだったり建設的だったりするように見えるけれども、私にはそれが自分の本当の信念ではなく、むしろ個人の中に不安や問題があって、それを防御するために強い姿勢を取っている人が多いように思えるのです。

一方、「ナショナリズム」にすがっている若者に対しては、「勝ち組」よりもまだ説得の余地があると思います。
彼らは、信念を持ってナショナリズムに乗っているというよりは、個人的に追いつめられているがために、もっと弱い者を排除したり、あるいは自分を救ってくれそうな力強いものに魅力を感じ、取り込まれてしまっている。そのようなストーリーがわかりやすくて心地よいからです。

「ああ、精神科医な言葉だなぁ」と思いました。
なんだか真っ当に見える議論の裏側には、そういう個人の本音=心理が常にあるんだよね。
それを隠して、いかにも純粋な論理であるように意見を言うから、すれ違ったり食い違ったりする訳だ。
差別の問題にしても「**は怖い」「**は気持ち悪い」「**はイヤだ」っていう感情を、「**は害悪だ」「**は間違っている」「**は汚染されている」って論理にすりかえるから、よけいにタチが悪いんじゃないのかなぁ。


第九条や差別の問題に限らず、どんな議論でも同じことがおきてるように、私は常々感じてるんですが。
だから、議論してるつもりで、最後はケンカになったりするんだよね?と。
特に男性に多い気がします、そういう本音を隠して議論したがる人。偏見?(^^;


第九条改憲の是非を言うには不勉強なので、とりあえずワタシは「戦争は怖い」「戦争はイヤだ」「戦争に参加・加担したくない」と言っておきます。
その感情に沿った形で九条が改憲されるっていうなら、それでも良いと思うけど、どんな形かは見せてもらいたいなぁ。