沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

のだめカンタービレSelection CD Book (KCピース)感想

「もぎぎ」こと茂木大輔さんの解説が、すっげ面白い。クラッシック音楽inのだめワールドな空気が伝わってきます。
1.ベートーベンの悲愴
普通に悲愴(笑)。のだめが、どう悲惨に弾いていたのか、むしろ聞いてみたい。
2.ラフマニノフのピアノ協奏曲
眉間に皺を寄せて、かつ「俺のピアノを聴け〜!」と思って弾いてそうな、俺様千秋のピアノらしい演奏。そんな千秋が大好きだ。
どうでもいいけど、最初のppをちゃんと聴くには、音量を相当あげないと聴こえないんだよね。でもそうすると、ffになったら近所迷惑な大きさなんだよね。クラッシックって音量に幅があるのが魅力でもあり、難点でもあり。
3.ガーシュウィンラプソディー・イン・ブルー
ピアニカでの演奏じゃないのがつまらん(言っちゃった)。まぁ無難な演奏かと。私は、もっとジャズっぽいのが好き。もぎぎさんの解説にある「野蛮でジャズっぽい初演版を加味したスコアで、ピアノは山下洋輔さん」なんていう豪華なバージョンを、ぜひぜひ聴いてみたいところ。どっかにCDは転がってないものか。
4.リストのメフィスト・ワルツ「村の居酒屋での踊り」
解説の佐久間学のポエムの訳にあった「この曲でワルツを踊るのは無理。千秋君でも無理。」に笑いました。たしかに無理だ(笑)。
5.モーツァルトオーボエ協奏曲
もぎぎさんの解説を読んでから聴くと、オーボエ奏者が顔を真っ赤に染めて演奏している姿が浮かびます。オーボエ奏者が酸欠でピンク色の世界を見る曲だそうな。そんなくろきんを生で見てみたい。「うっわー!苦しい!くろきん、苦しいよ!がんばれ!」という気分になれます。とりあえず、いぶし銀な曲じゃないのは確かです。
6.ドビュッシーの喜びの島
3と同じピアニストさんですが、こっちの曲の演奏の方が好き。とってもわかりやすく恋しちゃってルンルンで、色彩が光にはじけてて印象派
7.ラヴェルの亡き王女のためのパヴァーヌ
ホルン、確かに「小さく」だ!あのシーンを思い出すと、冒頭から笑いが(笑うところじゃないってば)。
ラヴェルといえば、ボレロを生で聴いたとき、小太鼓の奏者が最初から最後まで延々と同じリズムを叩きつづける(しかもクレッシェンドし続け)のを見て、尊敬の念を覚えました。そして演奏後、小太鼓の奏者がソリスト並の扱いで拍手されている姿を初めて見ました。いや、あれはすごかった。
8.R・シュトラウスのティル・オイゲンシュピーゲルの愉快ないたずら
解説によれば、おならの音らしいですよ。どうなんだ、それ。ああ、クラッシックってエンターテイメントよね。
またどうでもいい話ですが、指揮者ってバンドのボーカルと同程度にはナルシストで、見られることで快感を覚える人じゃないと務まらないんじゃないかと思ったり(誉めてます)。だって、オケを振りながら陶酔してる千秋って……けっこう生で見たら面白いと思うんですが。どうでしょう。
9.ベートーベンの交響曲第七番
もぎぎさんの解説によれば、しょっぱなっからオーボエとフルートがしんどい曲だそうです。実感こもってんなぁ〜(笑)。クリスタルキングの「大都会」っていう例えもわかりやすい(私には)。こういう解説を読むと、よりいっそうクラッシックが楽しくなりますね。生でオーボエ奏者やフルート奏者の苦悶の表情を見られたら、さらに良し。
10.海老原大作先生(笑)のロンド・トッカータ
確かにこれを初見で弾けるってすげぇや、とド素人でも思う、頭がおかしい感じの曲(とっても誉めてます)。そして、ブラボー俺様千秋&変人のだめ!!そんな曲。


そういえば、私が小学生の時に所属していた合唱部は、地区大会で優勝するような強豪だったので、市のイベントに出演といったお仕事もまわってきました。で、その一つにバレエ公演の伴奏で、某交響楽団と共演、というものがありました。(「くるみ割り人形」の雪の精のコーラス)
その指揮者としてよばれた偉い方が、数年前にも同じ形で指揮に来たものの、オケと喧嘩別れして、公演の頭から最後まで、すべて自分がピアノで伴奏して、オケ無しで押し通した、という伝説の持ち主でらっしゃいました。
当時は先生ともども戦々恐々としながら練習・本番に挑んだものでしたが、今にして思えば、すっごく「指揮棒を折る鬼千秋」っぽい逸話だなぁと。指揮者って、そういう人が多いんでしょうか。ちなみにその方、歳を取って丸くなられたのか、実際はとてもお優しかったですよ。



なんて話をしながら、24・25日とL'Arc〜en〜Cielのライブに行ってました。いや、やっぱり音楽は生が一番だね!至福〜♥