私は基本的に、宿題忘れごときで毎回毎回怒るのなんか、かったるくてやってらんねーという怠惰な塾講師です(爆)。「怒った方が子供のため」って言われても、面倒くさいし疲れるだけなので、極力怒りません。ま、自分も子供の頃、宿題忘れるクチだったしなぁ。
が、風邪で体力気力がもっていかれてる現在、担当の生徒に対して、つい真正面からバカ正直にかみ合った会話をしてしまいます。よいこと？いやいや。
たとえば今日は、宿題を忘れて、その解説も聞かないで騒いでいる生徒に
「宿題をやってきていないのは、いまさら仕方ない。
宿題の問題が解けなかったのも、仕方ない。
だけど、だったらなおさら、私の解説をききなさい。
私は、解けなかった人も解けるようになるために説明しているんだから。
塾は、勉強のわからないところを、わかるようにするための場所でしょう？」
とか言ってしまいました。こうして字面を見ると何も間違ってないし、むしろ良い話なんじゃん？って思うくらいだし、まぁ実際に正論だから、生徒は黙るんですが。
でも、彼は別に自分から勉強したいと思って塾に来ているわけではなく、たぶん母親に行けと言われて仕方なく通ってるだけだろうし、おそらく彼は騒ぐことによって他人の関心を得ようとしている*1のだから、私のお説教は、まったくの的外れなんですよね。良い点があるとすれば、彼が私のことを”真剣に話をしてくれる大人”って思ってくれ…たならば御の字ですが、どうだかなー。
無駄な労力を使っちゃったけど、たとえ効果がない・無意味な言葉でも、子供にイライラさせられたら、それを口に出して”叱って”しまった方が、大人としては楽なんですよね。叱らずに何とかする道を模索する*2より、何十倍も。
私が”駆け引きに応じない（動じない）大人”って見なされるようになって、騒ぐより、ちゃんと勉強した方が大人（私）に良く評価してもらえる・認めてもらえるんだと、彼が気付く日が、はやく来るといいなぁ、お互いのために。と思いつつ。
明日からも頑張ろうと思います。
