- 作者: 新井祥
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2006/05/31
- メディア: コミック
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IS(インターセックス・半陰陽*1)の新井祥さんが描いた日常ギャグ4コマ漫画です。
正直な感想をいうと、面白いというより…ナンダロ、甘じょっぱい?
2巻から読んだのがいけなかったんだろうか…3巻は普通に紀行物だしなぁ。人肉(=切除した臓物)を食べた話なんかは興味深かったんだけど。レクター・ハンニバル?←ちがいます
インターセックスについての情報はあっても、実際の生活とかを知っているわけではないから、そういう意味では勉強になったかなぁ……どうかなぁ。私は性同一性障害でもISでもないけれど、面白がるのが難しい程度には、対岸の火事ではなく、むしろ自分寄りの話として読んじゃったかもしれないなぁ。身につまされるというか。勤務先でのカミングアウトとか、家族へのカミングアウトとか。難しいよなぁ。
うーん、中でも、一番微妙な気持ちにさせられたのは、2巻のIKKANさんとの関係かな。作者がISであることがわかって、だんだん男性寄りの体に調整していくようになって、それとともに夫のIKKANさんとの関係もこじれ出して、最終的には離婚、でもその後も同じ劇団員として仲良くやってます〜という経過がアカラサマに描かれているのですが、何もそこまで描かなくたって!という気持ちになってしまいました(それでも作者のあとがき?を読むと、抑えて描いていたようですが)。タマ食いみたいな、単純に面白い体験をしたよ〜っていうエピソードなら、楽しく読めるんですけどね。
それにしても、私小説*2みたいな、自分の人生を開陳する作品を書ける人はスゴイなと思います(好き嫌いはともかく)。私にはできないなぁ、たぶん。上に彼氏や同居のことを書きましたが、実は書いてた文章を若干削りました。あまりアカラサマだと「そんなもの本人以外どーでもいいのに、なにを自己顕示してるんだか」って感じがして、恥かしく思ってしまうんですよね。そういうアケスケなのを面白いと思う人もいるんだろうけど。