沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

月刊少年ライバル創刊!

GetBackers−奪還屋」の綾峰欄人先生の独り立ち新連載ですね。これが目当てで買いました。
相変わらず緻密な絵です。分厚い雑誌をパラパラめくっていくと、そこだけ線が違うのがわかるというか。カラーも、繊細な淡い色遣いです。
ゲットバッカーズの時よりも、女の子がより可愛らしく、少々ロリっぽく(笑)なっている気がします。中学生っていう設定のせいかな。
「学園退魔ファンタジー」というアオリ文句がついてましたが、舞台は私立カトリック系(にも関わらず男女共学と思われる)中高一貫校です。
校章(腕章?)には、どっかで見たような言葉が(笑)。←これはちなみに私が卒業したミッションスクール(キリスト教系の学校)の卒業記念リングです。フランス語で「徳においては純真に、 義務においては堅実に」と書いてあるらしいですよ。
GetBackersと同じで、ダブル主人公のようですが、主人公の一人はまだ高校生なのに神父サマですよ。あんな若くて可愛らしい神父サマが、ウチの女子校にミサに来ていたら、きっと大変なことになってただろうなぁ(笑)。


ほかの作品、まだ全部は読んでませんが、手短に、印象に残ったものだけ。

面白い。面白いので、もっとゆっくりじっくり読ませてほしかった感じ。
第1話としてはまとまってて読みやすいし、面白いし、とてもいいエピソードが語られてると思うんだけど。。。
主人公の悔しさとか、喪失感とか、敬愛とか、そういった感情の表現を、こう、激しくというか丁寧にというか繊細にというか、してほしかったなぁと。
前半の、お兄ちゃんに対する劣等感を含めた複雑な感情が描かれてる場面は、とってもよく感情(背景)が伝わってきただけに、後半の盛り上がっていくはずの部分で、バトル表現におされちゃって気持ちの見せ方が足りなくなっちゃったようにみえるのが、なんというか、面白いのに、いまいち、もったいない感じがしました。

爆笑。アオリ文句の入れ方とか、ものっすごい絵に力いっぱいな大ゴマや見開きとか、変なテンションとか、大好きw。
どこかのGαck+さんを彷彿とさせるところもいい。←そうか?いや、私ががっくん好きなだけです。はい。

  • 超科学実験バトル 「絶対博士コーリッシュ」小林ゆき

こういう訳の分かんない科学っぽいのは、漫画表現としては大好きです。
アレだ、助手?相方?大家?の中国人のサングラスは、外したら聖痕(スティグマ)が……ってソレは別の漫画の別のキャラですから!*1

私とは女の趣味が合わない……(笑)。マンガとしては非常にわかりやすく第1話でした。
マガジンでもそうですが、やっぱり読みやすい。やっぱりわかりやすい。そして、やっぱり女の趣味があわない(笑)。
なんか、わたしのツボを微妙にかすめて外れていくんだよねぇ。ああ、私は健康的・健全なのが趣味じゃないってことだろうか。えー、そんなぁ、どんな不健全な腐女子よ、わたし。いや、不健康で不健全で不埒ですが。ええ。

  • 不思議ラブコメ 「きつねのよめいり」高木聡

オタク男子が好きそうな設定というか。絵は可愛い、わりと好き。けど、正直に言って、またこの手の話か〜と。なくならないってことは、需要があるってことなんだろうけど。私としては、どうせなら稲荷信仰とかクダギツネとかのあたりをネタにしてほしいけど、ありえないよね、まず。


まぁなんだ。週刊の漫画を読みなれてると「あれ?一作品で一気にこんなページ数を読んじゃっていいのかな?」みたいな気分になりますね(;^ω^)。
とりあえず分厚い1000ページ超ですが、おそらくコミケカタログよりは軽いと思われます。うん、だいじょうぶ(笑)。
でも、コンビニで買って帰るとか、電車の中で読むとかってことを考えると、こんなにたくさんの作品を載せる必要があったのかな、という気もしなくはない。


そんなわけで、CMが凄惨なまでに面白くない月刊少年ライバルですが*2、中身は面白かったですよ!



私もライバル買いました
ライバルがいるから強くなれる。いいじゃん、あのCM。

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*1:GetBackersに出てくる王波児さんですよ。この私の三十数年の人生において最も好きなキャラですが、なにか?

*2:どうしようもなくセンスがなくてツマラナイCMだと思うのは、わたしが女でオタクだからってだけじゃないよね?
実際「うんこ」「ちんちん」が大好きなラインの小中学生男児をターゲットにしてるんだろうとは思うんですが、それにしてもあの程度じゃターゲット層にすら響かないような気がするし、つーかライバルに載ってる作品の傾向としてターゲットにする層を間違えてるんじゃないかと思うんですが、どーよ?
ジャンプ(集英社)はオタク(女子)層も積極的に取り込んでるようにみえるけど、マガジンとかライバルとか講談社の少年漫画誌は、とにかく女性やオタクをターゲットから敢えて切り捨てようとするよね。CMもそうだし、雑誌の作り方をみても、あくまで前時代な不良少年か悪童系を狙ってるようにみえる。得策じゃないと思うんだけどなぁ、ライバルに載ってる(マガジンで人気があって残ってる)作品の傾向とか見ても。実際の購買層はどの辺なんだろうか。別にオタクと女性に媚びる必要はないとしても、もうちょっと全方向に優しく、全方向にアピールする形でいってもいいんじゃないだろうか。わざわざ大事な客を切らなくってもさ
とりあえず講談社の少年漫画誌系は、CM制作会社を替えた方がいいとおもいます。12本もCMのバリエーションを作る暇があったら、一本に金を集中させて、もっと面白い・目を引くものを見せてほしい。12本見るヤツ、ホントにいるのか?
そもそも講談社(の少年漫画誌)は、宣伝広告営業にもっと金をかけた方がいいんじゃないだろうか。書店に行ってもコンビニに行っても、さほど目につかないというか、売り方がまずいというか。目についても、あの広告じゃライバル面白そう!ってまるっきり思わない。正直、自分の好きな作家が載ってない限り買う気にはならなかったもんなぁ。
ジャンプスクェアは、まだ周りに「どうだった?」って感想をきいたり、立ち読みくらいはしてみようか、という気が起こるけれども。ライバルは、そういう話題にすらのぼらないんじゃないのか?
モンスターハンターやってるゲーマーなら読んでみようという気持ちになるのかもしれないが、ゲームやってない漫画読みには食指が動かない。
もったいないよ、作品たちが。最初に興味をひいてバンバン売って、その後に売り上げが落ちるとしたら、全体的な作品の傾向やバランスだとかの編集方針のミスだったり、掲載作品自体の問題だったりするかもしれないけど、目にも触れない、面白くなさそうに積まれているマンガの中から、わざわざ面白いものを見つけようとしてくれるのはオタクだけじゃないか?そのオタクから嫌われちゃな〜。