沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

おそらく「博士の奇妙な思春期」を読んで書いたらしい、ずっと前に書いた雑文

博士の奇妙な思春期

博士の奇妙な思春期

 
戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫)

戦闘美少女の精神分析 (ちくま文庫)

この前、ちらっと「戦闘美少女の精神分析」を書いてる
斎藤環って心理学者さんの本をぱらぱらと読んだのね。
ひきこもりについても書いてたし。
で、斎藤環先生&(引用を信頼するなら)中島梓氏は
「同人作家に同性愛者はいない」と断言しておられたんだけど。
けっこう無茶を言うな、と。
まあ、今まで見向きもされなかった割には、とっても日本文化的に
重要なセクシャリティやおい」を、きっちり考えようってのは
尊敬に値するんだけれども。

仕事絡みで「ひきこもり」について勉強してた頃に書いたのかな。
誰宛に書いたのか、自分でもわからない。謎だ。
それにしても、我ながら、なんて偉そうな(^_^;)
でも2003年(執筆当時は2001〜2年?)にもなって「(やおい含む)同人作家に同性愛者はいない」って現状認識なのは、やっぱり、ちょっと「ん〜?」って思う。
特に中島梓先生は、自分の交友範囲を基準に考えてらっしゃったんじゃ?と。
でも、中島梓先生の交友範囲の中にだって、実はレズビアン(orゲイ)な方がいて、でもカミングアウトできないでいるって可能性もあるんだけどなぁ〜、その可能性を全く考えないのは、ちょっと無神経な感じがしてしまったなぁ。なんて思ったり。
ま、大きなお世話なんだろうけど……って、また偉そうなクチを叩いてしまった(笑)。
「同性愛的なBL・やおいを書いているからといって、書き手も同性愛者であるとは限らず、むしろ異性愛者が多数派である。」っていうことを言いたかったんだろうけど。
あのビッグサイトのだだっぴろい空間を埋め尽くす同人作家の中に、同性愛者が全くいないなんて考えるのは、まったくナンセンスだと、私は思うけども。
知らなければ、そこまで想像しきれないのは仕方ないのかな。ううむ。
「いない」って断言されて、私が嫌だったのは、同人作家のレズビアンである(だった)自分の存在を否定・無視されたように感じたからなんだろう。これが”るさんちまん”というやつ?(たぶんちがう)
無知は罪だと言うけども。
この世のすべてを知ることなんか人間にはできない訳で、誰も罪から逃れられないんだよね。
せめて「できる限り罪を軽く少なく減らす努力」はしなければならないとは思うし、努力しているつもりだけれども。
私にとっては、勉強って「無知の罪」から逃れるための手段なのかもしれないな。


たぶん、私の場合は”セクシャルマイノリティ”を語る時には、今まで身近な仲間がいなかったので、知らない分、慎重に勉強して発言しようと思うし、実際、いま勉強中だけれども、私自身も”腐女子”を語る時には慎重さを欠いて自分の交友範囲で知ったことを基準にしてしまいがちなので、気をつけようと思った次第です。

マイノリティを強調すんなよ、やらしいなぁ。
この無知め!むちむちめ!

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