沸騰空穂葛日記

マンガ・アニメ、映画、舞台などの感想を中心に(予定)。フェミニズム、教育・育児ネタなども?

社会ネタというよりオタクネタ

たまにはオタクらしく、週刊少年マガジンを読んだ感想でも。

クニミツの納得いかねえ!―クニミツの政 (KCデラックス)

クニミツの納得いかねえ!―クニミツの政 (KCデラックス)

クニミツの政」という、不良少年が政治家秘書になるマンガがございます。
ドラマ化もしたよね?たしか。
けっこう社会問題について際どい取り上げ方をしているようにも思うんですが。
でもマガジン自体が「イランの劣化ウラン弾を取り上げるマンガ」とか、
ベトナム帰還兵が戦争について語るマンガ」を企画・掲載しているし、
新聞社みたいに、マガジン発行元の講談社も政治的にどっち側〜なんてのがあるんでしょうか。
その辺りの事情に疎いので、よくわからないんですが。
「汚れた弾丸」「アフガニスタンで起こったこと」 (KCデラックス) 「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」 (シリーズ・子どもたちの未来のために)

まぁ、そんな「クニミツの政」の今週の展開。
主人公のライバルである若手政治家・不破が、
これから始まる市長選を前に、自分の生い立ちを語ってました。
曰く、孤児で中学までは養護施設育ち、中学三年生の時に書いた作文がきっかけで、
当時の市長さんのところで書生として政治を勉強した……んだそうです。
まず思ったのが。
今でも書生さんっているんですか?!
書生さんって、漱石とか鴎外とかの時代までで、
以降は絶滅した萌えの稀少種だと思ってたんですが!!
だって、書生さんですよ!メイドさん並の破壊力があるんですが!!どーよ!?
で、次に思ったのが。
「なんでその生い立ちを美談として選挙に使わないんだろう」ということ。
まあ、プライドが許さないとか、イロイロ事情はあるんでしょうが。
私だったら使うなぁ〜、きっと。どうせ市長になったらバレることなんだろうし。
それから、不破先生が中3の時に書いた作文が
「国民皆中流というのは欺瞞で、一億人総奴隷である」って内容で、
当時の市長に「君も大きくなったら奴隷になるしかないと思っているのか」と問われて、
「僕は奴隷を解放したい、自分が奴隷にならないためにも」って答えた……と言うんですが。
それって一昔前のハナシだよなぁと、ちょっと思いました。
いまは格差が云々…ってのが問題視されてるような気がするんですが。
そういう見方が支配的な時代に育った…って意味では、正しいキャラ設定なのかな?
でも、"最下層で育った"子供が「中流っていいながら、みんな奴隷じゃないか」って
考えられるかなぁ?という疑問もあったり。
その立場なら「みんな中流っていうけど、格差ってのはあるんだよ!」って方向に行くような。
自分が中流以上じゃなかったら「中流って言っても国家の奴隷だよね」なんて考えられないと思うんですが。どうなんだろ。