「正社員になれないことを教育や社会の問題として片づけるのではなく、自分が主体的にどう動き、仕事をどうつかむかが大事だ。そうした後押しをしたい」
正社員になれない人間から金を取って、正社員になれる人間に教育し直してくれるトコロがあるんだそうデスヨー。ありがたいこって。
「やりたいことが分からない」――。っていう理由だけでフリーターやってる人って、そんなにいるのかなぁ。やりたいことかどうかわからなくても、ちゃんとした待遇（厚生年金とか健康保険とかボーナスとか*1）で、それなりに適性がある仕事をさせてもらえるんだったら正社員になりたかったけど、なれなかったから結果的にフリーターになるしかなかった人だって、かなりの数いるんじゃなかろうか。メディアで取り上げられるたびに、取材する側はそういう前提条件の違いを考えてるのか、いつも疑問に思います。
わたしとしては「やりたいことがわからない」なんて、正社員になれなかった敗北感を誤魔化すための方便に過ぎないんじゃないかと思ってるんですが。ちがうのかなぁ？いや、それを認めたくないからこその方便なんだろうから、なかなか取材する側だって見抜けないだろうし、見えてても、そこをツッコんでは聞けないだろうし、聞けたとしても、聞き方が浅かったら真実は見えてこないんだろうけど。
ちなみに私の場合は、やりたいことがあるので、それをやるためにフリーターを選んでます（現在進行形）。フリーターの中には、そういう人だってたくさんいるよね？でも、あんまり取材の対象にならないよなー。フリーター＝怠け者みたいな図式を作りたくて、わざとそういう人は外すんだろうか。*2
「むしろ企業は、新卒社員を正社員で雇いたいとの思いを強めている。フリーターにとっては必ずしも追い風になっていない」
就職氷河期に大学を卒業してフリーターだニートだ成人のひきこもりだーって問題になってるのって、いま二十代後半〜三十代前半くらいでしょうか。もっと広い？この辺の年齢層が老人になる頃って、日本社会はどうなってるんだろう。孤独死とか増えそうだなぁ。その世代だけ寿命が短かったりして。
新卒・第二新卒の方は、これから是非がんばってください。ホント、たいへんだと思うけど、幸多からんことを祈ります。正社員になれる人が増えたら、結婚する人の割合も増えるんじゃないかと思うし、女性が子供を産み育てながらでも容易に再就職できて安心して働ける社会になったら、もっと出生率は増えるんじゃないかと思うので、ぜひともこれからの人たちにはがんばってもらって、日本社会を支えていただきたいな、と。……そして1970年代生まれは落ちこぼれ世代とか谷間世代とか呼ばれて蔑まれていくようになるんだわー。←そんな本、どっかで見たぞ。
と、被害妄想的な想像が広がったところで、オチます。おやすみなさい。*3
